自分、英語が本当に苦手です。
学生の頃、一番嫌いな科目が英語と数学でした。間違い無く偏差値は30を切っていたハズです。
特に中学英語に出てくる過去分詞形というヤツでしたッケ、英文和訳中にいきなり「・・ have had ・・」云々と出てきた時は普通に「持つ?持つ??」と訳し、完全に意味が分からずもはやその時点で和訳を放棄してみたり、
周囲から「英語は世界標準語だからよく勉強するように」と言われる度に「じゃあ日本語を世界標準語にしちまえば?」なんて不遜な事を言い出す始末・・
英検は3級から受験する気すら無くし、自分30歳を過ぎた今でも堂々の4級であります。
そんな英語に対し一種の嫌悪感すら持っていた自分が、今年の2月中旬頃、生まれて初めて英国本国と直接英文のメールでやり取りし奇跡的にEdwardGreenをチョクで購入する事に成功しました。
【 EdwardGreen "DOWNING" Chocolate 82E 】
軽快なアンライニング仕様とキレイな色メのヌバック素材が特徴の"DOWNING"Chocolateです。
英語の基本的な文法は勿論の事、英国人とのメールのやり取りにおける礼儀や作法、ひいては配送業者や関税の仕組み等々、何もかもが全然分からないまさに所謂「手探り状態」の中で無謀にも英国本国と直接取引に挑戦しました。
Can you send it to Japan though want to buy shoes?
日本人と英国人の国民性の違いは当然あるワケで、個人的に迅速で機敏な対応はあまり期待しておらず最悪の場合シカトされる事も覚悟していましたが・・
Dear Sir,
I do have a pair in stock and the price is £530 including shoe trees and shipping by UPS courier.
Please provide card (long number, expiry date and 3 digit security code), address and telephone details if deciding to go ahead with the order. Alternatively if you like we can send you a payment request through Paypal.com.
Kindest Regards,
[ 親愛なる提督よ
私は、UPSの使者によるshippingとシュートゥリー合わせてコミコミ価格£530で左右ペアで在庫を持ってdoしています。
もし決断するならオーダーと一緒にクレジットカード(長い番号と有効期日と3ケタのセキュリティーコード)と住所と電話番号を教えて下さい。
貴方が我々がPaypal社に支払請求書を送る事が出来る方を好むならそれは二者択一です。
最強の親切です。 ]
・・とりあえず自分的にはこんな感じでストレートに和訳してみましたが、決して当たらずとも遠からず、何となく意味は分かるので何とか最初の意思の疎通は出来たかな、と。
それからは英国との直接取引について疑問に思った事を、自分が作る稚拙な英文で次々とEdwardGreenに投げかけました。「VATの事」・「インソールのブランドロゴの事」・「同じサイズで違うモデルの在庫の有無」等々・・
しかしながら、自分の様な「セッカチで無謀なのに神経質な極東のチビザル」からのハチャメチャな英文に対し、「Dear ムサシ san,」と気さくに呼びかけながら大変友好的に接して頂いて、当初懸念していた不安は少しづつ解消されていった事を強く覚えています。
結果・・今年2月中旬頃の為替レートが「1GBP=約135.9円」だったので約72,000円程度で購入する事が出来ました。
好機を逸しEdwardGreenの英国本国の大幅な値上げ後でしたが、概算で日本国内の購入の場合"DOWNING"本体とシュートゥリー合わせて合計約117,000円強なので、関税でいくらか取られた分を計算に入れても大体約6ガケ近い価格という事になります。
本当に英語が全然ダメな自分が果敢に挑戦した初めての「個人輸入」、結果的に非常に満足度の高い結果となりました。
所有するEdwardGreenのその殆どが888ラストゆえ、実は個人的に初めての82ラストとなります。
良い意味で全くEdwardGreenらしくない靴で、まず見たメがどことなくロングノーズで非常に流麗でスマートなシルエットに見える事、他の展開カラーもそうですが素材のヌバックが大変キレイで繊細な色合いである事、そして何より非常に軽快であるという事が、まず個人的に感じた第一印象でした。
アンライニング仕様ゆえ着用感は非常に軽いのですが、やはりEdwardGreenならではの土踏まず部分の圧着感を中心に全体的なホールド感とタイトフィッティングは健在で、
82ラスト特有のつま先にかけて容赦無く狭くなる小指部分にある程度の窮屈なプレッシャーがかかる以外は期待を裏切らぬ履き心地を得る事が出来ました。
実際に現物を店頭で見た時は、その見たメのカジュアル感に加えナチュラルなウェルトとのカラーコントラストから、
例えばOFFにおいてJacobCohenのデニムを短メにロールUPして軽快にコーディネートする以外にも、他にもONのクロージングスタイルにおける所謂「ハズシ」的な使い方等を色々イメージしましたが、
東日本震災に伴う所謂「節電CoolBiz」でオフィスのカジュアル化が加速度的に進んでいった事もあり、現状では専らONにおいてジャージー素材のNavyジャケットに合わせて履いております。
・・それでも軽快なアンライニング仕様とは言えやはりEdwardGreen、もっと履き込んで自分の足に馴染むようになるにはまだまだ時間がかかりそうです。