自分は、勤め先の本社は東京都内ですが、つい一昔前まで純農村地帯で今でも至る場所が開発されずに依然多くの自然が残されている田舎の街に住んでいる為、
首都圏でありながら通勤に片道一時間以上列車に揺られながら自宅と会社の間を行き来する毎日を送っております。
また今の自分の担当部署上、毎週必ずどこかの地方に出なければならない所謂「出張族」ゆえ、その都心に出る時間にプラスして新幹線や長距離列車に乗る機会も非常に多く、
そんな日々の通勤や出張の列車の中で長い時間を過ごす際は、①寝てるか、②文庫本を読んでるか、③携帯電話のモバイルサイトをいぢってるか、・・大体そんな事ぐらいしかやる事がありません。
・・ただそんな田舎っぷりが気に入ってこの街に移り住んだ、という事も正直ありますが・・また近辺はニュータウンが形成されていて非常に成熟しつつある街なので普段生活する分には全く支障はありません。
そんな中、ゴールデンウィーク直前にインターネット通販を利用する事で店頭で買うよりいくらか安くJacobCohenを購入して味をシメてしまった自分は、
先月5月の終わり頃、例によって往復の電車の中でやる事が無く眺めていた携帯電話のモバイルサイトでまたちょっとした掘り出しモノを発見してしまい、
またタイミング良くちょうどウチのカミサンがそのインターネット通販の1,000円割引クーポンチケットを手に入れてくれていた事もあって、思い切って購入に踏み切ってしまいました。
【 JacobCohen J688 BELT 5540 】
ちなみに今回は前回のJacobCohenで学んだ通り「ウエストではなくヒップで合わせる」べくワンサイズ下げてみました。結果は俄然ワンサイズDOWNの方がJacobCohenならではのキレイでスッキリしたシルエットが存分に活かされていて、断然「カッコ良く」なったと思います。
持っていたJacobCohenで唯一のホワイトデニムが14.0オンスでこれからのシーズンだとかなり厚手の素材だったので、今回は夏に相応しい高密度コットンを使っている所が大きなキメ手となりました。
またコチラのモデル、ウエスマンにPurpleを基調としたグログランテープを巻いた部分が見たメにも非常に特徴的なディテールですが、その他にもバックポケットの刺繍やハラコの模様等も同じくPurpleで色付けが施されていて、このJacobCohenらしい遊び心も何気に非常に気に入っております。
・・実はこのJacobCohen、去年2010年6月号のMen'sExの「JacobCohen特集」に大々的に掲載されていてそのモデルの存在は知っていましたが、
正価で40,000円をゆうに超えるプライスと、普段いかなる場合でも絶対にベルトを締める自分にとってベルトレスでも履けるというウエスマンのグログランテープが全く意味をなさないデザインと思って、素材感は気になっていましたが、正直自分には全く縁の無いアイテムだと決め込んでおりました。
しかしプライスも確か30%OFFまで下がっていた事もあったので、ヘビロテ出来る夏用の白パンツとしては結果的に非常に満足度の高い買いモノになったと思います。
早速先日デビューさせてみて、さすがにFelisiのWリングベルトをしたのでウエスマン部分のデザインは完全に自己満足の世界で終わってしまいましたが、
思っていたよりヒップのバックポケットのPurpleの刺繍が後ろから見ると非常に目立つようで、ウチのカミサンが珍しく「お尻の部分のデザインがカッコ良い」的な事を言ってました。
余談ですがこのJacobCohenきっとあまり売れなかったんでしょうか、長い時間ずっと倉庫に保管されていたのか自宅に届いて梱包を解いた際に覚悟していたJacobCohen特有のアノ「香り」は殆ど消えかかっていました。
・・明日はようやくのOFF、関東圏も予報では雨は上がるとの事・・どうしようか、高速道路のETC割引のラストチャンスを活かしてクルマで遠出しようか、それとも本格的にスタートしたSALEを物色しに長い時間かけて上京しようか・・
もちろん明日履いていくパンツも何にしようか、今からチョット考えます。
#
by musashi-hockey
| 2011-06-17 22:06
| カジュアル
実は今季の春/夏シーズン絶対に試してみようと秘かに機会を窺っていたアイテムがありました。
だいぶ前に雑誌Men'sEx4月号の新作リコメンドに掲載されていた、Lacosteの「L1212ベースの細身バージョン」と題して、要約すると「75年以上タブー視されていたLacoste定番L1212を今日的に細身にモディファイ」したという特集を見て以来、何かと気にかけておりました。
今となって思うのは、自分は昨年頃まではPoloシャツを選ぶ基準は、恐らく一番に分かり易いデザイン性・二番目にカラダに沿う美しいシルエット・第三に綿100%等の肌触り感の優先順位だったように思われます。
この優先順序の考え方はもしかしたらずっと過去から止まっていて全く進化していなかったのかも知れません。
昨年頃までの夏のOFFにおいて象徴的なPoloシャツがPoloRalphLaurenの細身ライン"CustomFit"のモノです。
【 PoloRalphLauren "CreateYourOwn Collection" Polo Shirt 】
確か約2年位前の春/夏にちょっとした付き合いで衝動的にオーダーしたPoloRalphLaurenのPoloシャツで、フラッグとBigPonyの刺繍を"CreateYourOwn"で所謂パターンオーダーで作ったヤツです。
ここ約3年~4年前頃に爆発的にハヤり始めたPoloRalphLaurenのBigPonyですが、もしかしたら仕事の都合上どうしても自分は週末も仕事の場合が多い職種なのでこのBigPonyのPoloシャツを着て乳母車を押してショッピングモールを歩くニューファミリーのパパを見て、強い憧れの念を持ったのかも知れません。
別にサッカーの日本代表のファンというワケでは無かったのですが、個人的に好みの色であるやや青みがかった明るいNavyカラーに日本男児を表現すべくJAPANのフラッグを入れてオーダーしたので、結果的に何だかサッカー日本代表の熱狂的なファンみたいな感じに仕上がってしまいました。
正直このPoloRalphLauren今年も既に大活躍中です。このブランドならではのプレッピーな気分になるし、Lacosteと比べても生地に厚みがあるように感じられ、何よりガシガシ洗濯してもあまりヘタリがなく個人的に何気に頑丈だと思っています。
そんな自分の昨今のPoloシャツ事情の中、一応コチラのPoloRalphLaurenの"CustomFit"のタイトシルエットには普通に満足していましたが、そのシルエットやデザイン過多なデカワッペン系にややマンネリ感が来ていた事もあったので、
先日カミサンが懇意にしている靴のブランドの物色に付き合うという大義名分も得たのでそのついでにLacosteの「L1212ベースの細身バージョン」もちょっとだけ試してみるべく、タカシマヤ系の東神開発が運営する「流山おおたかの森SC」に行ってきました。
結果・・たまたまここのLacosteの丁度真裏辺りに銀行のATMコーナーが有って、しかもLacosteの携帯電話のモバイルサイトの会員に登録するとその場でPoloシャツ全品20%OFFになるという事で・・「9,500円×0.8×消費税」という非常に現実的なプライスになったので思い切って購入してみました。
【 Lacoste PH050P Polo Shirt 】
確かMen'sEx4月号の特集には、BlackとWhiteとコチラのNavyの3色展開と書いてありましたが、実際に店頭ではPurpleやらYellow等パンチ力のあるカラーも展開されていました。
サイズは非常に悩みました。
Men'sEx4月号にはコチラのニューフィットPoloと定番L1212のPoloを同じ4サイズで重ねて比較していて、着丈や身幅の余分を削っただけでなく前立ての長さや襟の大きさ、ひいてはワニの位置まで分かり易く解説しておりましたが、
通常3サイズの自分が同じ3サイズを実際に試着した所カラダに吸い付く様なキレイなジャストフィット感を得る事が出来、また特に個人的に大いに気に入ったのが着丈のバランスでした。
4サイズでL1212と比べ2.5㎝削ったとされるこの着丈ですが、何もしなくても丁度ベルトが見え隠れする非常に絶妙な長さでした。
しかし小心モノでチキンな自分的にどうしても気になるのが洗濯後の縮み・・新品の状態から自宅で洗濯してヘンに縮んだ場合ヘタすると小さくなり過ぎて思いっ切り着れなくなる可能性がある位の超ジャストフィットでした。
販売スタッフの方にこの心配をぶちまけると「他のカラーに比べNavyは自宅で洗濯しても最も縮みにくい」との事・・正直カラー次第で「縮み易い/縮みにくい」があるというのが初耳だったので実際その真偽は分かりませんが、ちなみにその販売スタッフの方曰く「一番縮み易いのはBlack」らしいです。また補足ですが、試着の際ちょっと違和感を感じたので新品時の状態でBlackとNavyを重ねて比較した所Blackの方の身幅が明らかに小さかった気がしました。
ただL1212のワンサイズ下を試したりニューフィットPoloのワンサイズ上を試したりしましたが、やはりコチラのニューフィットPoloならではのシルエット感やデザインを最大限活かすべく、結果として通常のPoloシャツと同じ3サイズを購入しました。
とりあえず自分の中で「洗濯に気を付ける繊細な服Aランク」・・①釦関係は全部留めて裏返しにして畳んで、②洗濯ネットに入れて、③柔軟剤等は一切使わず洗剤は「エマール」にて、④洗濯機の「ドライモード」で優しく回して、⑤裏返しのまま襟を立たせて、⑥夜間に干す、・・という順序で洗ってみた所、殆ど気にしていた縮みはありませんでした。
前の日曜日の日中が丁度ここ関東圏も梅雨の合間の快晴の予報だったので、このLacosteのPoloシャツにJacobCohenの688のホワイトデニムをロールUPしてFelisiのWリングベルトをしてCrockett&Jonesの"REDBOURN"をデビューさせてみました。
雑誌Men'sEx4月号の特集にも「シンプルなアイテムだからこそ、サイジングの違いで印象は激変」と書いてありますが、まさにその通りだと実感しました。
自分の中で、見たメのデザイン性重視から着た感じのシルエット感重視にPoloシャツ選びの基準を変えてくれた、もしかしたら歴史的なPoloシャツになったかも知れません。
#
by musashi-hockey
| 2011-06-09 22:40
| カジュアル
自分がEdwardGreen始め英国靴やグッドイヤーウェルト製法の靴にこだわるようになったのは、良いモノをメンテナンスしながら大切に使い続け唯一無二の存在に育て上げていくといういわば「オトコの美学」的な理由の他に、
せっかく気に入ったモノも最後は消耗して捨てねばならなくなる運命が勿体無い気がするだけの、ただ単に「ケチ」な性格だからであります。・・多分。
今回もJacobCohenやらベルトやら色々と新調しそれに関連して来たる暑い夏のホットなOFFの日に履く靴がやっぱり気になり始め、
先月位からずっと雑誌媒体や携帯電話のモバイルサイト等の情報ツールを通じて色んな靴の情報を収集しておりました。
実際に店頭でTOD'SやStefanoGamba等のドライビングシューズも試着しその軽快な履き心地やいかにも夏らしい雰囲気がたまらなく良かったのですが、ここでいつも自分の「ケチ」な性格が災いに・・
すなわちドライビングシューズのソールのイボイボが摩耗した時の事をどうしても考えてしまって・・
そのソールの消耗を気にしないで履くからこそ真のオシャレであり真のセレブなのであります。
・・その点「ケチ」な自分は到底セレブになり切れず、ソールの修理が可能な、・・夏のリラックス感を求めると言えどもやっぱり英国靴が理想で雑誌Men'sExのここ最近の号を全てひっくり返して色々と眺めてましたが、当然今度はプライスが折り合うハズがありませんでした。
「どっかアウトレットにマイサイズのCrockettのタッセルスリッポンが転がってねーかなー・・」なんて激甘な考えを抱きながら、先月半ばあたりにとりあえず何かしらの出会いを求めて銀座に繰り出してみました。
HeliopoleでStefanoGambaのドライビングシューズを、ESTNATIONでFerranteやSantoniのスリッポンを試着して、そのままBEAMSへ・・
そこで思いがけないモノを発見してしまいました。
【 Crockett&Jones "REDBOURN" TobaccoSuede 341E 】
殆ど自分が追求していた理想像がSALEにかかってました・・
SALEの理由を尋ねると、要約して「今シーズンよりCrockett&Jonesで似た様なモデルが新しく販売されているのでサイズもカラーも選べない型オチを最終処分する為」との事でした。
図々しい自分は他のカラーでマイサイズの在庫を確認すべく一応TobaccoSuedeのカラーをキープして頂き、やはりSALEと言えども予算オーバーには変わりないのでその間に仕事の出張の日当やら何やらお小遣いをカキ集め、購入に向けナントカまとまった準備金を用意する事が出来ました。
結果として他のカラーは人気の為マイサイズは完売または取り寄せ不可でしたので選択の余地はありませんでしたが、当日からBEAMSポイントカード×10%がスタートしていたので非常に良いタイミングで購入する事が出来ました。
実はCrockett&Jonesは何気にかなり久し振りです。
自宅に帰って過去のMen'sExを開いて色々と調べてみた所、案の定2009年4月号にこのモデルが大々的に取り上げられていました。
掲載されていたのは淡色のBeigeのカラーで、「ノーザンプトンメイドでもラテン顔が最旬」とか「グッドイヤーですが重く見えずシャープなシルエットなのでウールパンツからデニムまで合います」との事。またやや長めのノーズは3㎜のみ長くしたミリ単位のこだわりが込められているそうです。
また個人的には最新のBEAMS別注のタッセルスリッポンよりコチラのリボンの飾りの方が気に入ってたりします。
OFFメインとは言え思いがけず英国靴を手に入れてしまったので履き下ろす前のプレメンテナンスはシッカリ抜かり無く施す所存です。
次のOFFあたり早速JacobCohenのホワイトデニムか最近仕入れたG・T・Aのカーゴパンツに合わせて華々しくデビューさせたいと思っていますが・・関東地方も既に梅雨入りしてしまったのでもしかしたらちょっとデビューが遅れるかも知れません・・
#
by musashi-hockey
| 2011-06-01 23:43
| 日記
仕事の関係上、お盆の連休や商売の閑散期を除いて二日間連続でOFFを取るという事がなかなか出来ないのですが、何とか今週末は土曜日と日曜日に休みを入れる事が出来ました。
土曜日&日曜日ですが自分的にはせっかくの「連休」なので、今日はカミサンとどこかクルマで遠出すべく色々と考えたのですが・・
結果、久々に静岡県御殿場市にあるチェルシージャパンの「御殿場プレミアムアウトレット」に行ってきました。
今日は自分もカミサンも何かを買うという強い意志を持っていたワケでは無く・・ドライブついでに所謂「宝モノ探し」をする程度の感覚で、そんな期待感を持っていませんでした。・・個人的にも今日は給料日直後なのに現金も無ければ月末が近いゆえカードを切る余裕も無いのが実情で・・
今日は日本全国的に雨模様・・静岡県東部も今日は雨でした。
正直チェルシージャパン系のアウトレットはよく行きます。自分の住む街から一番近い、高速道路を一切使わずに行く事の出来る茨城県阿見町の「阿見プレミアムアウトレット」はあまりブランドラインナップが良くないのでイヌの散歩ついでに行く程度で約一年に1回行く位ですが、
今回の「御殿場プレミアムアウトレット」と以前ErricoFormicolaやGuyRoverを購入した栃木県佐野市の「佐野プレミアムアウトレット」は各々大体約三ヶ月に1回位のペースで出撃しております。
買いモノの意味合いも非常に濃いのですが、御殿場市も佐野市も本当に良い具合の距離に位置していて、「どっか遠出→目的地の設定→アウトレット」の方程式が自然と出来ているのかも知れません。
事実「御殿場プレミアムアウトレット」自体は2月下旬以来の出撃でした。
前回の「軽井沢ショッピングプラザ」の記憶もまだ新しく今回もそこまでアイテムの品揃えに期待感を持っていなかった中で、唯一ちょっぴり注目していたのが去る3月に出店したHeliopoleのアウトレットでした。
既にお台場のヴィーナスフォートにHeliopoleのアウトレットがある事は知っていましたが、30歳過ぎて青春のホロ苦い記憶が残っているお台場に行く気が起きず、ノーチェックのままになっておりました。
個人的に元々Heliopoleは、うまく言葉で表現出来ないですが、凄く「マジメ」なセレクトショップというイメージがありました。何と言うか商品や接客で今までイヤな経験をした事が無いというか・・
実際今回初めてのHeliopoleのアウトレットでしたが、思っていた以上に強力な品揃えでした。クロージングアイテムは勿論の事ですが特にカジュアルアイテムは色々と目移りするアイテムばかりで・・
【 G・T・A Twisted Cargo Pants 】
G・T・Aのカーゴパンツが普通に売られていて正直ちょっとビックリしました。一部もう売り切れてしまっているサイズもあるようでしたがカラーはBlueとWhiteとBeigeの3色あり、カーゴではなくチノパンに至っては更にKhakiまで含めたカラーバリエーションでした。
あまりにも興奮した自分は勢い余って色違いのWhiteまで買いかけましたが・・隣に冷静なカミサンが居てくれて助かりました。
これからの猛暑に備え本来だとリネン混の素材の方が理想的でしたが、アウトレットなのでコットン100%でも全然問題ありません。
サイズは46サイズと48サイズを履き比べてみましたが、前回のJacobCohenのフィッティングで学んだ教訓を大いに活かしやや体型的にタイトながらも断然シルエットが美しい46サイズの方を選びました。
またJacobCohen同様、裾口は夏場のロールUPに備え修理無シでそのまま持ち帰りました。
・・販売スタッフの方からその理由はあまり詳しくは聞きませんでしたが、G・T・Aのカーゴパンツの様な定番的なアイテムを正価より約10,000円以上も安く購入する事が出来ました。
他にも、DrumohrやらORIANやらStefanoGambaやら「お宝」がザックザクで・・繰り返しますが本当カミサンが冷静でいてくれて良かったです。
アウトレット着いて早々このHeliopoleで想定外のカード利用をしてしまったのでこれ以降は完全に財布のヒモをキツく締めてしまいましたが、
無事カミサンも何やら満足度の高い買いモノをする事が出来たようで、お互いご満悦で帰路に着く事が出来ました。
・・こんな事もあるのでアウトレットって個人的に本当に侮れないんです。
#
by musashi-hockey
| 2011-05-29 00:44
| 日記
誠に身分不相応ですが・・自分の中で、過去「いつかは絶対に手に入れてみせる」憧れのアイテムの内のひとつがEdwardGreenの"DOVER"でした。
自分と"DOVER"との最初の出会いは、記憶がだいぶ曖昧になっておりますが、約10年位前にまだMEN'S館になる前の伊勢丹(新宿本店)で、
地下1階の靴売場で陳列されていたモノか、イヤ確かHugoBossの販売スタッフが履いていたのを見たのが早かったかな・・
ただソレは"DOVER"のBlackで606ラストだったのを明確に覚えております。
英国靴やイタリア靴に本格的にハマりつつあった当時の自分にとって、606の木型の"DOVER"は独特のスクェアトゥのシルエットと完成されたUチップと超絶的な職人技であるスキンステッチが絶妙に相まって、非常に悩ましく艶やかで、そして繊細に映りました。
当時はそのUチップに憧れ、給料的に現実的だったYANKOで似た様なモデルを確かそごう(横浜)で購入して、それなりに手入れを施しながら履いていた記憶があります。
その後EdwardGreenの中毒症状の病に倒れ、気付けば普遍的なスクェアトゥの888ラスト一辺倒になっていましたが、
ある時たまたま古き良きオールドイングランドの正統的英国スタイルをこよなく愛する紳士がシッカリ手入れをされた"DOVER"を履いているのを見て一気に火が付き、
「いつかは"DOVER"」、「必ずや"DOVER"」が自分の口グセになるまでに至っておりました。
その頃、何かオフィシャルな自己紹介欄に「今一番欲しいモノは?」と聞かれ「EdwardGreenの"DOVER"」と答えた記憶もあります。
・・ホントあまりにも連呼し過ぎてウチのカミサンも数あるEdwardGreenの中でも"DOVER"の名前だけは今でもよくご存知です・・
それからは、やれ結婚式だとかクルマのローンだとか色々と金銭的な不安もあり、なかなか個人的に一線を越える勇気がありませんでしたが、
財布の管理についてムチャクチャ慎重なカミサンがGUCCIのカバンを「日々頑張っている自分へのご褒美」と称しキヨブタで買ったのを見て「・・その言いワケ使えるかも」と秘かに思い立ち、いよいよ"DOVER"の購入に向け具体的に始動したのですが・・
当時"DOVER"は様々な雑誌媒体に紹介されていて、気持ち的に決断した後に限って丁度マイサイズの在庫がありませんでした。
EdwardGreenは運と縁とタイミングを逃すと欲しいラストとモデルとサイズがなかなか手に入りにくく、・・かと言って既製品で展開されているモデルをわざわざアップチャージを出してまでMTOする気持ちも無かったので、マイサイズに出会える日を信じて気長に待つ事にしました。
それからしばらく経って出張で仕事の合間を見てフラッと立ち寄ったJR名古屋駅前のミッドランドスクエアのストラスブルゴ名古屋店で遂にマイサイズの在庫をようやく確保、
たまたまその数日前にアブク銭があったのでその足で近場の銀行に走り、何とか長年の念願叶って"DOVER"を手に入れる事が出来た次第であります。
【 EdwardGreen "DOVER" DarkOak 32E 】
早いモノで購入からもう約1年以上経過しました。
履き下ろし当日は体調が優れていたのか覚悟していたより全然痛くなくチョット拍子抜けすらしましたが、昼頃には徐々に激痛に襲われ始め、やはりその日の夜は案の定あまりの痛さに足を引きずって帰宅するハメに・・
堅牢なカントリーシューズの流れを汲むWソールだからでしょうか、なかなか自分の足に革が馴染んでくれず、約1年以上経ったここ最近ようやく痛みから解放されるようになりました。
それまではホント手強い相手でした。「硬くて固くて堅くて」・・何と言うか形容し難いのですが、左足の小指がまるで挽き肉(ミンチ)になっている様なハンパ無い痛さでした。
まだ夜になると少し小指が痛くなる時も多少ありますが外羽根も画像の通り完全に閉じる位に革質も自然な柔らかさになり、今ではよく履き込んだ結果ほぼ完ペキに足に馴染んでくれています。
フィット感はやはり素晴らしいです。"DOVER"の特徴のひとつである、土踏まず部分だけシングルソールでそれ以外がWソールという通称スペードソールを採用しているので安心感のある重厚且つ堅牢な履き心地で、
"DOVER"を履いた後に他のEdwardGreenのモデルを履くとモノ凄くソールが軽い印象を受けてしまう位です。
土踏まずの足のホールド感は特に抜群で、非常に心地の良いタイトフィッティングを味わっております。
"DOVER"と言えば象徴的なライトアングルスキンステッチも職人気質を感じさせてくれるディテールですが、個人的に一番気に入っているのが"DOVER"全体が醸し出すその雰囲気です。
ラウンドトゥながら爪先部分にかけてスラリと伸びたフォルムの32ラストゆえに、英国靴特有の朴訥な感じを持ちながら何となく今日的でエレガントな雰囲気で、
よく「EdwardGreenの代表モデルのひとつ」と表現されていますがよく分かる気がします。
少し前まではネイビージャケットにグレーのパンツ等、スーツよりややカジュアルダウンしたコーディネートの時によく合わせて履いていましたが、
ここ最近は「アズーロ・エ・マローネ」の色合わせの主役としてスーツにおける登板回数も非常に増えつつあります。
#
by musashi-hockey
| 2011-05-19 23:25
| 靴