千葉県北西部に位置する柏市は、利根川を挟んで北に茨城県と県境を接し、県では第五位となる約40万人の人口数を擁する県内屈指の主要都市です。
市北部には大学や研究所等と言った施設が数多く設置され、アカデミックな「文教都市」としての側面を持つ街でもあります。
かつて明治時代以前は水戸街道沿いの「見るも苦しき寒村」の一つでしたが、大正時代頃より現在の東武鉄道線が開通されると周辺地域は市街地を形成しつつ発展、
現在では首都圏を環状に結ぶ国道16号線と関東平野を南北に縦断する国道6号線が交差する交通の要衝として、東葛地域における商業の中心的役割を担っております。
同じ千葉県においては船橋市と並んで「中核市」に指定され、また「業務核都市」にもその名を連ねており、県の産業/商業を語る上では欠かす事の出来ない存在です。
また、これについては賛否両論有りますが、一部で「千葉県の『原宿』」と称される程のファッショナブルな街として独自の文化を確立しており、
歴史的にも商圏的にも密接な交流関係に有る茨城県と掛け合わせ、「ちばらぎ県」なる造語まで有るようです。
・・そんな千葉県屈指の都市・柏市は、周辺地域を含めると推定約250万人以上もの商圏人口数を抱えていると言われ、実は自分が暮らす街も立地的にその商圏に属していると思われます。
個人的にも、休日「都内に行ったり、県内で済ませたり、郊外に出たり」(2012/08/12)して過ごす内、「県内で済ませる」場所の筆頭格として、カジュアルに訪れる事が出来るとても馴染み深い街でもあります。
JR柏駅東口側から日本初の「ペデストリアンデッキ」によって直結している、「そごう(柏)」です。
柏市の再開発ラッシュ途上の西暦1973年に開業以来リニューアルや店舗の構造改善を経て現在に至るも、客観的に見てもはやかつての様な勢いは無く、正直衰退の一途を辿っているように感じます。
「そごう」名物の回転展望レストランも、どこと無く寂しげです。
また、同じJR柏駅東口側には「丸井(柏)」も営業しており、周辺は県内屈指の繁華街としての様相を呈しております。
通称「つくばエクスプレス」線の開通により凄まじい勢いで周辺地域の沿線開発が進み、西暦2006年にグランドOPENを果たした、「ららぽーと(柏の葉)」です。
同じ敷地内に所謂「シネコン」を併設し、様々な人気SHOPがテナントとして数多く入居する等、ファミリーで一日中滞在していても楽しむ事が出来そうな商業施設です。
実際に週末ともなれば大変な数の家族連れで大混雑するようです。
厳密に言うと柏市では有りませんが、すぐ隣にほぼ接する様な形で立地する、「流山おおたかの森SC」です。
流山市の豊かな自然を損なわぬよう建物内外の緑化や環境に充分配慮したつくりが特徴的で、施設内は非常に居心地の良い空間となっています。
「ららぽーと(柏の葉)」同様に周辺の沿線開発が著しく進んでいますが、個人的には残された貴重な自然と調和した街づくりを目指して欲しいと切に願っています。
そして、「柏タカシマヤ」であります。百貨店の方は「そごう(柏)」と同じ西暦1973年に開店しましたが、柏駅の駅舎と一体となった「柏タカシマヤステーションモール」は西暦1992年の開業です。
現在は、品揃え内容の是非はともかくとして、UnitedArrowsやSHIPS・TOMORROWLAND等と言ったツボを抑えた有力なSHOPがテナントとして入居しており、実に「侮れない」フロア構成です。
週末を中心に「商品券等が当る抽選会」的のイベントも好評で、以前はその恩恵をよく受けたと思います。
個人的には、郊外店舗ならではの中途半パで朴訥とした雰囲気が逆に落ち着いたり・・
千葉県に移り住んで初めて「柏タカシマヤステーションモール」を訪れた際の感動は、今でも忘れません。
そんな事も有り、昨年4月に「BEAMS-EX」がOPENすると聞いた時は、万歳を三度唱えて喜んだモノです。あの、ヨコハマの「BEAMS-EX」が、ここ千葉県柏市にも・・!
都心から離れた地方の店舗ゆえお世辞にも「商品の品揃え内容が良い」とは決して言えませんでしたが、それこそ「丸ノ内」や「ギンザ」と全く異なったアットホームな雰囲気で、とにかく居心地の良いSHOPだったワケです。
・・しかし、去る7月15日、わずか約一年数カ月間と言う驚異的な短い期間で「BEAMS-EX」は営業を終了しました。
やはり「ちばらぎ県」でLARDINIやGuyRoverは商売として難しいのか・・
とにかく残念です。今後の展開に期待したいと思います。
以前、千葉県柏市の地元住民達は夕刻時に児童や生徒の帰宅を促す防災行政無線放送の事を「パンザマスト」と呼ぶと言う独特の風習が、TV「秘密のケンミンSHOW」にて紹介された事が有ります。
・・「BEAMS-EX」ばかりにこだわらず、たまにはそんな千葉県柏市の文化を直接肌で感じてみるのも良いのかも知れません。